格安SIMを申し込もうとすると、最初に「音声SIM」と「データSIM」のどちらを選ぶか聞かれますよね。「何が違うの?どっちを選べばいいの?」って迷う方、実は多いんです。
結論から言うと、普通のスマホとして使うなら「音声SIM」一択です。でも、用途によってはデータSIMの方がお得なケースもあるので、それぞれの違いをしっかり理解しておきましょう。
音声SIMとデータSIMの基本的な違い
音声SIM(音声通話SIM)
電話もインターネットもSMSも、スマホの全機能が使えるSIMカードです。
- 電話:◯(090/080/070の番号で発着信可能)
- インターネット:◯
- SMS:◯
- 110番・119番:◯
- MNP(番号引き継ぎ):◯
- 月額料金:データSIMより500〜700円ほど高い
データSIM(データ通信専用SIM)
インターネット通信に特化したSIMカードです。
- 電話:×(通常の音声通話はできない)
- インターネット:◯
- SMS:×(SMS付きデータSIMなら◯)
- 110番・119番:×
- MNP(番号引き継ぎ):×
- 月額料金:音声SIMより安い
料金の違い
音声SIMとデータSIMの月額料金の差は、500〜700円程度です。具体的な相場はこんな感じ。
| データ容量 | 音声SIM | データSIM | 差額 |
|---|---|---|---|
| 1GB | 700〜800円 | 300〜500円 | 約300〜500円 |
| 3GB | 900〜1,100円 | 600〜800円 | 約300〜500円 |
| 10GB | 1,500〜2,000円 | 1,000〜1,500円 | 約500〜700円 |
| 20GB | 2,000〜3,000円 | 1,500〜2,500円 | 約500〜700円 |
月額数百円の差なので、メインのスマホとして使うなら音声SIMを選ぶのが無難です。電話機能がないリスクを考えれば、この差額は安いものですよね。
SMS付きデータSIMとは?
データSIMには「SMS付き」と「SMSなし」の2種類があります。
SMS付きデータSIM
- 電話:×
- インターネット:◯
- SMS:◯(ショートメッセージの送受信が可能)
- 月額料金:データSIMより100〜150円ほど高い
SMSが使えると何がいいかというと、各種サービスのSMS認証(二段階認証)に対応できるんです。LINEやTwitter、銀行アプリなど、SMS認証を求めるサービスはたくさんあるので、データSIMを選ぶならSMS付きにしておくのが安心ですよ。
SMSなしデータSIM
最も安いSIMカードですが、SMSが使えないので各種サービスの認証でつまずくことがあります。Wi-Fiルーターやタブレットなど、SMS認証が不要な端末向けです。
それぞれのSIMに向いている用途
音声SIMが向いている用途
- メインのスマホとして使う(これが圧倒的に多いパターン)
- 電話番号を持ちたい
- 今の電話番号を引き継ぎたい(MNP)
- 緊急通報(110番・119番)ができる状態にしておきたい
- 仕事で電話を使う
データSIMが向いている用途
- 2台目のスマホ(サブ機)で、電話は不要
- タブレットで外出先でもネットを使いたい
- モバイルWi-Fiルーター用
- IoTデバイス(GPSトラッカーなど)用
- 子ども用のスマホ(LINEなどの無料通話アプリで十分な場合)
音声SIMを選ぶべき理由
メインのスマホなら、迷わず音声SIMを選びましょう。理由はこちら。
理由1:緊急通報ができる
データSIMでは110番(警察)や119番(消防・救急)に電話できません。事故や急病のとき、自分で緊急通報できないのは大きなリスクです。
理由2:LINEの年齢確認ができる
LINEの年齢確認(ID検索に必要)は、一部の格安SIMの音声SIMでのみ対応しています。データSIMだと年齢確認ができず、LINE IDでの友だち追加が制限される場合があります。
理由3:各種サービスの電話認証に対応
銀行口座の開設やクレジットカードの申し込みなど、電話番号での本人確認が求められるシーンは意外と多いんです。データSIMだと対応できないので困ることがあります。
理由4:料金差がわずか
月額500〜700円の差で、上記のすべての機能が使えるようになります。年間でも6,000〜8,400円の差。この金額で安心を買えるなら、音声SIMを選ばない理由がないですよね。
データSIMから音声SIMへの変更はできる?
「最初にデータSIMを選んだけど、やっぱり音声SIMにしたい」という場合、変更できる事業者とできない事業者があります。
変更できる場合
- マイページからSIMの種類変更を申請
- 手数料:1,100〜3,300円程度
- 新しいSIMカードへの交換が必要
変更できない場合
- 一度解約して、音声SIMで新規契約し直す必要がある
- 電話番号も変わってしまう
面倒な手間を避けるためにも、最初から音声SIMを選んでおくのが賢明ですよ。
データSIMの活用テクニック
データSIMは「使いどころ」がわかれば、とても便利でコスパの良い選択肢です。
活用法1:タブレットでの外出先ネット接続
iPadなどのセルラーモデルに格安SIMのデータSIMを入れれば、外出先でもWi-Fiなしでネットが使えます。月額500〜1,000円程度でタブレットがどこでもネットにつながるのは便利ですよね。
活用法2:お子さんの見守り用スマホ
お子さんにスマホを持たせたいけど、電話機能は不要(LINEで十分)という場合。データSIM(SMS付き)なら低コストでスマホを持たせられます。
活用法3:カーナビ・音楽ストリーミング用
車載用のスマホやタブレットに入れて、カーナビや音楽ストリーミングに使うのもアリ。電話機能は不要なので、データSIMでコストを抑えられます。
データSIMの比較は価格.comの格安SIM比較ページで条件を絞って検索できますよ。
よくある質問
Q. データSIMでもLINE通話やFaceTimeは使える?
はい、使えます。LINEの無料通話やFaceTimeはインターネット回線を使った通話なので、データSIMでも問題なく利用できます。ただし、データ通信量は消費しますよ。
Q. データSIMで050番号のIP電話アプリは使える?
はい、050番号のIP電話アプリはデータ通信を使うので、データSIMでも利用可能です。ただし、110番・119番にはかけられないなど、制約があるので注意してくださいね。
Q. 音声SIMとデータSIMで通信速度に差はある?
ありません。同じ事業者・同じプランであれば、SIMの種類(音声/データ)による通信速度の差はありませんよ。
格安SIMの通信品質については総務省の電気通信サービス関連ページでも情報が公開されています。
まとめ
音声SIMとデータSIMの選び方をまとめるとこうなります。
- メインのスマホ → 音声SIM(電話・SMS・ネットすべて使える)
- 2台目のスマホ・タブレット → データSIM(SMS付きがおすすめ)
- Wi-Fiルーター・IoTデバイス → データSIM(SMSなしでOK)
迷ったら音声SIMを選んでおけば間違いありません。月額500〜700円の差で、緊急通報や電話認証ができる安心感はプライスレスですよ。
IPA(情報処理推進機構)のスマートフォンセキュリティガイドも参考にして、安全にスマホを活用してくださいね。
※2026年3月時点の情報です。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。

