「今使ってるiPhoneで格安SIMは使えるの?」「古いiPhoneでも大丈夫?」格安SIMに乗り換えたいけど、手持ちのiPhoneがちゃんと動くか心配…という方は多いのではないでしょうか。
結論から言うと、iPhone 8以降のモデルであれば、ほぼすべての格安SIMで問題なく使えます。ただし確認すべきポイントがいくつかあるため、この記事で詳しく解説します。
実際に自分でiPhoneと格安SIMの組み合わせを10パターン以上試した経験から、つまずきやすいポイントや「これだけやっておけばOK」という確認手順をまとめました。初めて格安SIMに挑戦する方も、この記事を読めば安心して乗り換えられるはずです。
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格安SIMでiPhoneが使えるか確認する3ステップ
ステップ1:動作確認端末一覧をチェックする
格安SIMに乗り換える前に、まず確認すべきは各社の「動作確認端末一覧」です。公式サイトに掲載されているこのリストで、自分のiPhoneが対応しているか確認できます。対応確認せずに申し込んでしまうのが一番もったいない失敗なので、ここは必ずチェックしましょう。
主要格安SIMの動作確認ページ:
- 楽天モバイル:「ご利用製品の対応状況確認」ページ
- ahamo:「対応端末一覧」ページ
- ワイモバイル:「SIM動作確認済機種一覧」ページ
- UQモバイル:「動作確認端末一覧」ページ
- IIJmio:「動作確認端末」ページ
- mineo:「動作確認済み端末検索」ページ
- LINEMO:「動作確認端末」ページ
確認ページでは、iPhoneのモデルを入力するだけで対応状況がわかります。データ通信、音声通話、SMS、テザリングなど、機能ごとに対応状況が表示されるため、すべて○になっているか確認してください。
ここで見落としがちなのが「テザリング」の対応状況です。iPhoneのテザリングを使ってノートPCやタブレットをネットに繋ぐ方は、テザリングの欄が○になっているかも必ずチェックしておきましょう。一部の格安SIMでは古いiPhoneモデルでテザリングが非対応の場合があります。

ステップ2:SIMロックの状態を確認する
大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)で購入したiPhoneには、「SIMロック」がかかっている場合があります。SIMロックとは、購入したキャリア以外のSIMカードを使えないようにする制限のことです。
SIMロックの確認方法(iPhone):
- 設定 → 一般 → 情報
- 「SIMロック」の項目を確認
- 「SIMロックなし」と表示されていればOK
もし「SIMロックあり」と表示された場合でも慌てなくて大丈夫です。次のステップでSIMロック解除の手順を説明するので、そちらを参考にしてください。多くの場合、5分程度の手続きで解除できます。
- 2021年10月以降に発売された端末は、原則SIMロックなしで販売
- iPhone 13シリーズ以降は基本的にSIMフリー
- それ以前のモデルでも、SIMロック解除は無料でできる
ステップ3:SIMロック解除が必要な場合の手順
SIMロックがかかっている場合は、購入したキャリアでSIMロック解除の手続きを行います。
Webでの解除方法(無料):
- ドコモ:My docomoにログイン →「SIMロック解除」
- au:My auにログイン →「SIMロック解除のお手続き」
- ソフトバンク:My SoftBankにログイン →「SIMロック解除手続き」
店頭でも手続きできますが3,300円の手数料がかかります。Webなら無料なので、自分で手続きするのが断然お得です。
SIMロック解除の手続きには、IMEI番号(端末識別番号)が必要になることがあります。IMEIは「設定→一般→情報」で確認できるほか、電話アプリで「*#06#」と入力するだけでも表示されます。メモしておくとスムーズに手続きが進みます。

自分のiPhoneモデルの調べ方
そもそも「自分のiPhoneが何なのかわからない」という方も結構います。モデル名の確認方法はとても簡単です。
- 「設定」アプリを開く
- 「一般」をタップ
- 「情報」をタップ
- 「機種名」の欄にiPhoneのモデル名が表示される
例えば「iPhone 14 Pro」や「iPhone SE(第3世代)」のように表示されます。この情報を動作確認端末一覧で検索すればOKです。
もうひとつ、iPhoneの背面や側面に刻印されている「モデル番号」からも特定できます。「A」で始まる番号(例:A2890)をApple公式サイトで検索すると、正確なモデル名がわかります。中古で購入したiPhoneなど、初期設定前の状態でも確認できるので覚えておくと便利です。
iPhoneモデル別の格安SIM対応状況
問題なく使えるモデル
- iPhone 16シリーズ:すべての格安SIMで対応。eSIMにも対応
- iPhone 15シリーズ:すべての格安SIMで対応。USB-Cに変更
- iPhone 14シリーズ:すべての格安SIMで対応
- iPhone 13シリーズ:すべての格安SIMで対応。SIMフリーで販売開始
- iPhone 12シリーズ:すべての格安SIMで対応。5G対応開始モデル
- iPhone SE(第3世代):すべての格安SIMで対応。5G・eSIM対応
- iPhone 11シリーズ:ほぼすべての格安SIMで対応
- iPhone SE(第2世代):ほぼすべての格安SIMで対応
- iPhone X / XS / XRシリーズ:ほぼすべての格安SIMで対応
- iPhone 8 / 8 Plus:多くの格安SIMで対応
注意が必要なモデル
- iPhone 7以前:一部の格安SIMで非対応の場合あり。iOSのアップデートも終了しているため、セキュリティ面でも買い替えを推奨
- iPhone 5s / 5c:4G LTEの対応バンドが限られるため、格安SIMによっては通信できないエリアがある

回線の種類と対応バンドについて
格安SIMは、ドコモ回線・au回線・ソフトバンク回線のいずれかを使っています。iPhoneのモデルによって対応する周波数帯(バンド)が異なるため、回線選びも重要なポイントです。
基本的な考え方
- ドコモで買ったiPhone → ドコモ回線の格安SIMと相性がいい
- auで買ったiPhone → au回線の格安SIMと相性がいい
- ソフトバンクで買ったiPhone → ソフトバンク回線の格安SIMと相性がいい
- SIMフリーのiPhone → どの回線でもOK
ただし、SIMロックを解除すれば、どのキャリアで買ったiPhoneでも基本的にはどの回線でも使えます。iPhone 12以降のモデルなら国内3キャリアの主要バンドにフル対応しているため、回線を気にする必要はほぼありません。
各キャリアの主要バンド
少し技術的な話になりますが、各キャリアが使っている主な周波数帯を把握しておくと、対応状況をより正確に理解できます。
- ドコモ:Band 1(2.1GHz)、Band 3(1.8GHz)、Band 19(800MHz・プラチナバンド)
- au:Band 1(2.1GHz)、Band 18/26(800MHz・プラチナバンド)、Band 41(2.5GHz)
- ソフトバンク:Band 1(2.1GHz)、Band 3(1.8GHz)、Band 8(900MHz・プラチナバンド)
特に重要なのが「プラチナバンド」と呼ばれる低い周波数帯です。建物の中や地下でも電波が届きやすい周波数で、これに対応しているかどうかが通信品質に大きく影響します。iPhone 8以降のモデルなら3キャリアすべてのプラチナバンドに対応しているので、どの回線を選んでも問題ありません。
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eSIM対応のiPhoneモデル
物理SIMカードではなくeSIMで契約したい場合は、eSIM対応モデルかどうかも確認しましょう。
- iPhone XS / XR以降:eSIM対応
- iPhone SE(第2世代)以降:eSIM対応
- iPhone 13以降:デュアルeSIM対応(物理SIM + eSIM、またはeSIM + eSIM)
eSIM対応なら、オンラインで契約してすぐに使い始められるので便利です。デュアルSIM運用(仕事用とプライベート用を分けるなど)もしやすくなります。
eSIMのメリットと注意点
eSIMには物理SIMにはないメリットがたくさんあります。
- 即日開通が可能:SIMカードの郵送を待つ必要がなく、申し込み後すぐに使い始められる
- SIMカードの紛失・破損の心配がない:端末内蔵なので物理的なトラブルがない
- デュアルSIM運用が簡単:物理SIM+eSIMで2回線を1台で使い分けられる
- 海外旅行時に便利:現地の通信事業者のeSIMを追加するだけでOK
一方で注意点もあります。eSIMの再発行にはキャリアによって手数料がかかる場合があること、端末を買い替える際にeSIMの移行手続きが必要なこと、一部の格安SIMではeSIMに対応していないことなどです。初めての方は物理SIMの方が分かりやすいかもしれませんが、慣れてしまえばeSIMの方がずっと便利です。

iPhoneで格安SIMを使う際の設定
APN構成プロファイルのインストール
iPhoneで格安SIMを使うには、APN構成プロファイルのインストールが必要なことが多いです。約6割の格安SIMでプロファイルインストールが必要になるため、手順を覚えておきましょう。
- Wi-Fiに接続する
- Safariで格安SIMの公式サイトにアクセス
- APN構成プロファイルをダウンロード
- 設定 → 一般 → VPNとデバイス管理 → ダウンロード済みプロファイルをインストール
APN構成プロファイルのダウンロードは必ずSafariで行ってください。ChromeやLINEなど他のブラウザからダウンロードしても、正常にインストールできない場合があります。
ahamo、LINEMO、povo2.0、楽天モバイルなどのキャリア系ブランドは、プロファイルのインストールが不要な場合もあります。
プロファイルインストール後にネットに繋がらない場合の対処法
プロファイルをインストールしたのにネットに繋がらない、というトラブルは意外とよくあります。その場合は以下の手順を試してみてください。
- iPhoneを再起動する:電源を切って入れ直すだけで解消することが多い
- 機内モードのオン・オフ:コントロールセンターから機内モードを一度オンにして、10秒後にオフにする
- 古いプロファイルを削除する:他の格安SIMのプロファイルが入っていると干渉することがあるので、「設定→一般→VPNとデバイス管理」から古いプロファイルを削除する
- ネットワーク設定のリセット:「設定→一般→転送またはiPhoneをリセット→リセット→ネットワーク設定をリセット」で初期化する(Wi-Fiのパスワードは再入力が必要)
これらの手順で9割以上のケースは解決します。それでもダメな場合は、SIMカードの接触不良の可能性があるので、一度SIMカードを抜き差ししてみましょう。

格安SIMに乗り換える前にやっておくべきこと
iPhoneの対応確認ができたら、実際に乗り換える前にやっておくべきことがいくつかあります。
iOSを最新バージョンにアップデートする
古いiOSバージョンのままだと、格安SIMのプロファイルがうまくインストールできなかったり、通信が不安定になったりすることがあります。「設定→一般→ソフトウェアアップデート」から最新バージョンにアップデートしておきましょう。
データのバックアップを取る
SIMカードの入れ替え自体ではデータは消えませんが、万が一のトラブルに備えてバックアップは取っておくべきです。iCloudバックアップか、PCに接続してのバックアップを済ませておきましょう。
キャリアメールの移行
大手キャリアから格安SIMに乗り換えると、@docomo.ne.jpや@au.com、@softbank.ne.jpといったキャリアメールは原則使えなくなります。重要なサービスに登録しているメールアドレスは、事前にGmailなどのフリーメールに変更しておきましょう。各キャリアの「メール持ち運びサービス」(月額330円)を利用すれば、乗り換え後もキャリアメールを維持できますが、長期的にはフリーメールに移行するのがおすすめです。
iPhoneにおすすめの格安SIM
iPhoneユーザーに特におすすめの格安SIMをピックアップしました。
楽天モバイル
データ無制限で月額3,278円という圧倒的なコスパが魅力です。iPhoneとの相性も良く、eSIMにも対応しているので即日開通が可能。Rakuten Linkアプリを使えば国内通話も無料になります。
ahamo
ドコモ回線の安定した通信品質が欲しい方に最適です。20GB・月額2,970円で5分以内の通話無料つき。iPhoneではプロファイルのインストールも不要なので、SIMを入れるだけで使えます。
UQモバイル
au回線で速度が安定していて、お昼時でも快適に使えます。データの翌月繰り越しにも対応しているので、月によって使用量にバラつきがある方にぴったりです。
IIJmio
5GBで月額990円という低価格が魅力。iPhoneとのセット購入もでき、中古iPhoneが格安で手に入ることもあります。複数回線の割引もあるので、家族で使う場合にもおすすめです。

まとめ:iPhoneと格安SIMの相性は抜群
iPhoneは格安SIMとの相性がとても良く、iPhone 8以降のモデルならほぼ問題なく使えます。確認すべきは3つだけです。
- 動作確認端末一覧に載っているか
- SIMロックが解除されているか
- APN設定の方法を確認しておく
特にiPhone 12以降のモデルなら、5G対応・eSIM対応・全キャリアバンド対応と、格安SIMで使うのにぴったりのスペックです。iPhoneの端末代は高いからこそ、通信費は格安SIMで抑えるのが賢い選択です。大手キャリアからの乗り換えで月3,000円〜5,000円の節約になるケースがほとんどなので、年間にすると3万6,000円〜6万円も浮く計算です。安心して乗り換えを検討してみてください。
iPhoneの詳しいスペックはApple公式の比較ページで確認できます。格安SIMの動作確認は各社の公式サイトで最新情報をチェックしましょう。SIMロック解除の手続きについては総務省のSIMロック解除に関するガイドラインも参考にしてください。
※記事執筆時点での情報です。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。
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