「eSIMって何?」「物理SIMとどう違うの?」「設定は難しくない?」こんな疑問を持っている方は多いのではないでしょうか。
eSIMは、SIMカードの到着を待たずに即日開通できるのが最大のメリットです。記事執筆時点では、eSIMに対応する格安SIMも増えてきており、どんどん使いやすくなっています。
この記事では、eSIMの基本から設定方法まで、初めての方にもわかるように解説します。実際にeSIMで乗り換えた経験をもとに、つまずきやすいポイントもしっかりフォローしていきますので、最後まで読めば迷わず設定できるはずです。
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eSIMとは?物理SIMとの違い
eSIM(Embedded SIM)は、スマホの中にあらかじめ埋め込まれたSIMチップに、通信事業者の情報をダウンロードして使う仕組みです。
物理SIMとeSIMの違いを比較してみましょう。
| 項目 | 物理SIM | eSIM |
|---|---|---|
| 形状 | 小さいICカード | スマホに内蔵されたチップ |
| 入手方法 | 郵送で届く | オンラインでダウンロード |
| 開通までの時間 | 1〜3日 | 最短即日(数十分) |
| 差し替え | カードを物理的に入れ替え | 設定画面から切り替え |
| 紛失リスク | カードを紛失する可能性あり | 紛失の心配なし |
| デュアルSIM | 2スロット必要 | 物理SIMと併用しやすい |
| 海外利用 | 現地SIMを購入して差し替え | 現地キャリアのeSIMをダウンロード |
eSIMの一番のメリットは「速さ」です。物理SIMだと郵送で1〜3日待つ必要がありますが、eSIMなら申し込んでから数十分で開通できます。「今日中に乗り換えたい!」という方にはピッタリの選択肢です。
さらに、eSIMは物理カードが存在しないため、SIMカードの破損や紛失のリスクがゼロ。引っ越しの最中にSIMカードを失くしてしまった…なんて悲劇ともおさらばです。

eSIMに対応しているスマホ
iPhone
- iPhone XS / XR 以降のすべてのモデル
- iPhone SE(第2世代)以降
- iPhone 14以降の米国版はeSIMのみ対応(物理SIMスロットなし)
iPhoneの場合、eSIM対応モデルであれば複数のeSIMプロファイルを保存することもできます。たとえばiPhone 13以降では2つのeSIMを同時にアクティブにすることが可能で、仕事用とプライベート用を1台で使い分けられるのが便利です。
Android
- Google Pixel 4 以降
- Galaxy S21 以降
- Xperia 10 IV 以降
- AQUOS wish2 以降(一部機種)
- OPPO / Xiaomi の一部機種
Androidは機種によってeSIM対応状況がまちまちなので注意が必要です。同じシリーズでも、キャリア版とSIMフリー版でeSIMの対応有無が異なることもあります。
自分のスマホがeSIMに対応しているかは、iPhoneの場合「設定」→「モバイル通信」で「モバイル通信プランを追加」の項目があれば対応しています。Androidの場合は機種によって確認方法が異なるため、メーカーの公式サイトを確認するのが確実です。
eSIM対応の確認方法まとめ
| 端末 | 確認方法 |
|---|---|
| iPhone | 設定→モバイル通信→「モバイル通信プランを追加」があるか |
| Android(Pixel) | 設定→ネットワークとインターネット→SIM→「SIMをダウンロード」があるか |
| Android(Galaxy) | 設定→接続→SIMカードマネージャー→「eSIMを追加」があるか |
| その他Android | メーカー公式サイトのスペック表で確認 |

eSIMに対応している主な格安SIM
記事執筆時点で、eSIMに対応している主な格安SIMは以下の通りです。
| キャリア | eSIM対応 | eKYC対応 | 即日開通 |
|---|---|---|---|
| ahamo | 対応 | 対応 | 可能 |
| LINEMO | 対応 | 対応 | 可能 |
| povo 2.0 | 対応 | 対応 | 可能 |
| 楽天モバイル | 対応 | 対応 | 可能 |
| UQモバイル | 対応 | 対応 | 可能 |
| ワイモバイル | 対応 | 対応 | 可能 |
| IIJmio | 対応(データ・音声) | 対応 | 可能 |
| mineo | 対応 | 対応 | 可能 |
| 日本通信SIM | 対応 | 対応 | 可能 |
主要な格安SIMはほぼeSIMに対応済みです。ただし、申し込み時に「eSIM」を選択する必要があるため、間違えて「物理SIM」を選ばないよう注意してください。
特にIIJmioはeSIMのデータ専用プランを月額440円から提供していて、サブ回線としてeSIMを試してみたい方にもおすすめです。デュアルSIM運用の入門としてもハードルが低いので、まずはデータ用のeSIMから始めてみるのもアリですよ。
eSIMの申し込みから開通までの手順
STEP1:格安SIMの公式サイトで申し込む
- 乗り換え先の格安SIMの公式サイトにアクセス
- 申し込みフォームで「eSIM」を選択
- プラン、オプション等を選択
- MNP情報を入力(番号引き継ぎの場合)
- 本人確認書類をアップロード(eKYC対応なら即時審査)
- 支払い情報を入力
- 申し込み完了
eKYC(オンライン本人確認)に対応している格安SIMなら、審査もその場で完了します。申し込みから数分〜数十分でeSIMの設定情報が届くこともあり、物理SIMの配送待ち時間と比べると圧倒的に早いのが特徴です。
なお、MNPワンストップ方式に対応しているキャリアなら、事前にMNP予約番号を取得する手間もなく、乗り換え先の申し込みだけで完結します。ahamo、LINEMO、povo、楽天モバイル、UQモバイル、ワイモバイルなどが対応しているので、手続きがさらに楽になっています。

STEP2:eSIMの設定情報を受け取る
申し込み完了後、メールやマイページでeSIMの設定に必要な情報が届きます。主な受け取り方は以下の3つです。
- QRコード:メールやマイページに表示されるQRコードを読み取る方式
- アクティベーションコード:手動で入力する方式
- アプリ経由:専用アプリからeSIMを設定する方式
楽天モバイルやLINEMOなどは専用アプリからeSIMの設定ができるため、別端末がなくてもスムーズに進められます。アプリ経由ならQRコードを別画面に表示する手間も省けるのでおすすめです。
QRコードは「eSIMを設定するスマホとは別の画面」に表示する必要があります。eSIMを設定するスマホ自身の画面に表示されたQRコードを、そのスマホで読み取ることはできません。PCやタブレット、別のスマホで表示しましょう。
STEP3:iPhoneでのeSIM設定手順
- Wi-Fiに接続する
- 「設定」→「モバイル通信」→「モバイル通信プランを追加」をタップ
- QRコードを読み取る(またはアクティベーションコードを手動入力)
- 「モバイル通信プランを追加」をタップ
- 回線のラベルを設定(「個人」「仕事」など。デフォルトのままでもOK)
- デフォルトの音声回線を選択
- デフォルトのデータ回線を選択(iMessage・FaceTimeの設定も)
- 設定完了
eSIMのプロファイルがインストールされたら、必要に応じてAPN設定を行います。ahamo、LINEMO、povoなどはAPN設定不要で使えることが多いです。
iPhoneの場合、iOS 16以降では「eSIMクイック転送」機能も使えます。これは、古いiPhoneから新しいiPhoneへeSIMをそのまま移行できる機能で、機種変更時の手間を大幅に減らしてくれます。対応しているキャリアは限られますが、対応していれば再発行手続きなしでeSIMを移せるのでとても便利です。
STEP4:AndroidでのeSIM設定手順
- Wi-Fiに接続する
- 「設定」→「ネットワークとインターネット」→「SIM」
- 「SIMの追加」または「+」をタップ
- 「SIMをダウンロードしますか?」で「はい」を選択
- QRコードを読み取る(またはアクティベーションコードを入力)
- eSIMのダウンロードが完了するまで待つ
- ダウンロード完了後、回線を有効にする
- 必要に応じてAPN設定を行う
Androidは機種によって画面の名称や手順が若干異なります。格安SIMの公式サイトに機種別の設定ガイドが用意されていることが多いので、そちらも参考にしてください。
Google Pixelの場合は設定画面がかなり分かりやすく、「SIMをダウンロード」というボタンが表示されるので直感的に操作できます。Galaxyの場合は「SIMカードマネージャー」から設定する形になるので、Pixelとは少し手順が違います。

STEP5:MNPの場合は回線切り替えを行う
MNPで乗り換える場合は、eSIMの設定後に回線切り替え手続きを行います。格安SIMのマイページから「回線切り替え」「MNP開通」などのボタンを押すだけです。
切り替えが完了するまで30分〜1時間程度かかることがあります。この間は元のキャリアの回線も新しい回線も使えない状態になるため、急ぎの用事がないタイミングで行いましょう。
おすすめの切り替えタイミングは午前中です。多くの格安SIMでは受付時間が設定されており、夜遅くに切り替え手続きをすると翌日の開通になるケースがあります。余裕を持って午前中に済ませておけば、万が一トラブルがあってもサポートに問い合わせやすいです。
STEP6:動作確認
- Wi-Fiをオフにする
- ステータスバーに「4G」「5G」「LTE」が表示されるか確認
- ウェブサイトが表示されるか確認
- 電話の発着信テスト
- SMSの送受信テスト
動作確認は絶対に省略しないでください。特に通話とSMSのテストは忘れがちですが、データ通信は使えるのに電話ができない…というトラブルも稀にあります。家族や友人に協力してもらって、発着信テストを行っておくと安心です。

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eSIMの設定でよくあるトラブルと対処法
QRコードが読み取れない
- 別の端末(PCやタブレット)にQRコードを表示してから読み取る
- QRコードの画質が悪い場合は、画面の明るさを上げてみる
- スクリーンショットを撮って拡大表示する
- それでもダメなら、アクティベーションコードを手動入力する
eSIMのダウンロードに失敗する
- Wi-Fi接続が安定しているか確認
- 端末を再起動してから再度試す
- VPNをオフにする(VPN接続中だと失敗することがある)
- OSが最新バージョンになっているか確認する
- SIMロックが残っていないか確認する(中古端末の場合は要注意)
eSIMを設定したのにデータ通信ができない
- APN設定が必要な場合がある(格安SIMの公式サイトで確認)
- モバイルデータ通信がオンになっているか確認
- データ回線のデフォルト設定が正しいか確認
- 機内モードのオン・オフを試す
- 「モバイルデータ通信」の回線が新しいeSIM側になっているか再確認
「このeSIMは既に使用されています」と表示される
eSIMのプロファイルは基本的に1回しかダウンロードできません。一度削除してしまうと同じQRコードでは再設定できないので、格安SIMのマイページからeSIMの再発行手続きが必要になります。誤って削除しないよう注意してください。
eSIMのデュアルSIM活用術
eSIMの魅力を最大限に活かせるのがデュアルSIM運用です。物理SIMとeSIMを組み合わせることで、1台のスマホに2つの回線を持てます。
デュアルSIMの活用パターン
| パターン | 物理SIM | eSIM | メリット |
|---|---|---|---|
| 仕事+プライベート | 会社用の回線 | 個人用の格安SIM | 2台持ち不要 |
| 通話用+データ用 | 通話かけ放題の回線 | データ大容量の格安SIM | コスト最適化 |
| メイン+サブ | メインの格安SIM | povo 2.0(月0円維持) | 予備回線として安心 |
| 国内+海外 | 国内用の格安SIM | 海外渡航時にeSIMを追加 | 海外SIM購入不要 |
特に人気なのが「通話用+データ用」の組み合わせです。たとえば通話かけ放題の安いプラン(日本通信SIMの月290円など)を物理SIMに入れて、データ用にIIJmioのeSIM(5GBで月660円)を使えば、月950円で通話もデータもカバーできるという超コスパ運用が可能になります。

eSIMの注意点
機種変更時は再発行が必要
eSIMは端末に紐づいているため、機種変更する際は新しい端末にeSIMを再発行・再設定する必要があります。多くの格安SIMでは、マイページからeSIMの再発行手続きが可能です。再発行手数料がかかる場合もあるため、事前に確認しておきましょう。
ちなみに、楽天モバイルやIIJmioなど一部のキャリアでは、eSIMの再発行手数料が無料です。機種変更の頻度が高い方は、再発行手数料の有無もキャリア選びのポイントにしてみてください。
端末が故障するとeSIMも使えなくなる
物理SIMなら、故障した端末からSIMカードを抜いて別の端末に挿せますが、eSIMはそれができません。端末が起動しなくなった場合は、格安SIMのサポートに連絡してeSIMの再発行を依頼する必要があります。
万が一に備えて、デュアルSIMで予備の物理SIM回線を持っておくという方法もあります。povo 2.0なら基本料0円で維持できるので、緊急時のバックアップ回線として最適です。
対応していない端末もある
古い端末やeSIM非対応の端末では使えません。申し込み前に必ず自分の端末がeSIMに対応しているか確認しましょう。
海外でのeSIM利用にも注意
海外旅行でeSIMを使う場合、渡航先の通信事業者が提供するeSIMプランをダウンロードして利用できます。ただし、eSIMプロファイルの保存数には上限があるため(iPhoneの場合は端末による)、不要なプロファイルは事前に整理しておくとスムーズです。
eSIMをもっと便利に使うコツ
回線のラベルを分かりやすく設定する
デュアルSIMで2つの回線を使う場合、ラベルを「仕事」「プライベート」や「通話用」「データ用」などに設定しておくと、どちらの回線を使っているか一目でわかります。
データ通信の優先回線を設定する
iPhoneの場合、「設定」→「モバイル通信」→「モバイルデータ通信」で、データ通信に使う回線を指定できます。ここを間違えると「ギガが減らないはずなのに減ってる!」なんてことになるので、設定後に確認しておきましょう。
eSIM対応の格安SIMを選ぶ際のポイント
- eKYC対応かどうか(対応していれば即日開通が可能)
- eSIMの再発行手数料が無料か有料か
- eSIMクイック転送に対応しているか(iPhoneの場合)
- アプリ経由での設定に対応しているか
まとめ:eSIMなら即日開通も可能
格安SIMのeSIM設定方法をまとめると、以下の通りです。
- eSIMは物理カード不要で、オンラインだけで設定できる
- 最短即日で開通可能(eKYC対応なら申し込みから数十分)
- 設定はQRコードを読み取るだけで簡単
- 主要な格安SIMはほぼeSIM対応済み
- デュアルSIMとの相性も抜群
- MNPワンストップ対応なら予約番号の取得も不要
- 再発行手数料が無料のキャリアを選ぶと機種変更も安心
「SIMカードの到着を待つのが面倒」「今すぐ乗り換えたい」という方には、eSIMがピッタリです。配送料もかからず、設定自体も10分程度で終わるため、ぜひ試してみてください。
デュアルSIM運用で2社のいいとこ取りをしたり、海外旅行時に現地のeSIMを追加したりと、使い方の幅が広がるのもeSIMならではの魅力です。一度体験すると「もう物理SIMには戻れない」という声も多いので、まずは気軽に試してみることをおすすめします。
参考リンク:
※記事執筆時点での情報です。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。
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