MNPで格安SIMに乗り換えたいけれど、「具体的な手順がよくわからない」という方は多いのではないでしょうか。
格安SIMによって申し込みの流れが微妙に違うため、初めての方が戸惑うのも無理はありません。しかしMNP手続きは年々簡単になっており、記事執筆時点ではワンストップ方式の普及でMNP予約番号の取得すら不要になりました。
格安SIMのMNP乗り換え方法については格安SIMのMNP乗り換え方法で詳しく解説しています。
大手キャリアから格安SIMに乗り換えるだけで、月額5,000円以上・年間6万円以上の節約になるケースがほとんどです。手続きに使う時間はわずか1時間程度。コスパを考えれば「やらない理由がない」レベルの節約術と言えます。

この記事では、MNPの乗り換え手順を、全体の流れと主要な格安SIM別のポイントに分けて解説していきます。この記事を見ながら進めれば、初めての方でもスムーズに乗り換えられます。
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そもそもMNPとは?
MNP(Mobile Number Portability / 携帯番号ポータビリティ)とは、今使っている電話番号をそのまま別のキャリアに引き継ぐ仕組みです。
以前は乗り換えると電話番号が変わってしまう時代もありましたが、MNP制度のおかげで番号を変えずにキャリアを自由に移れるようになりました。MNP転出手数料も無料化されており、乗り換えの金銭的なハードルは実質ゼロです。
ワンストップ方式とツーストップ方式の違い
| 方式 | 手順 | MNP予約番号 | 対応キャリア |
|---|---|---|---|
| ワンストップ | 乗り換え先で申し込むだけ | 不要 | ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイル、ahamo、povo、LINEMO、UQモバイル、ワイモバイル、IIJmio、mineo等 |
| ツーストップ | 現キャリアで予約番号取得→乗り換え先で申し込み | 必要(有効期限15日) | 一部のMVNO |
記事執筆時点では、主要な格安SIMのほとんどがワンストップ方式に対応しています。乗り換え先の申し込み画面で現在のキャリアにログインするだけで、MNPの転出手続きまで自動的に完了します。
MNP乗り換えの全体像:3つのフェーズ
MNPで格安SIMに乗り換える流れは、大きく3つのフェーズに分かれます。
| フェーズ | 内容 | 所要時間 |
|---|---|---|
| 1. 準備 | 必要書類の用意・端末の対応確認・MNP予約番号の取得(ツーストップの場合) | 10〜15分 |
| 2. 申し込み | 格安SIMの公式サイトで申し込み(プラン選択・本人確認・支払い情報入力) | 15〜20分 |
| 3. 開通 | 回線切り替え手続き・SIM挿入・APN設定・動作確認 | 15〜30分(SIM到着後) |
全部合わせても実際に手を動かす時間は1時間程度です。あとはSIMカードの配送待ち(1〜3日)のみ。eSIMなら配送待ちなしで、最短即日乗り換えも可能です。
フェーズ1:準備の具体的手順
必要書類を用意する
格安SIMの申し込みに必要なものは以下の通りです。事前に手元に揃えておくとスムーズに進みます。
申し込みに必要なもの
- 本人確認書類:運転免許証、マイナンバーカード、パスポート等(顔写真付き1点)
- クレジットカード:本人名義のもの(口座振替対応の格安SIMもあり)
- メールアドレス:GmailなどのフリーメールでOK(キャリアメールは不可)
- MNP予約番号:ワンストップ方式対応なら不要
- Wi-Fi環境:開通後のAPN設定等に必要
今の端末がそのまま使えるか確認する
乗り換え先の格安SIMの「動作確認端末一覧」ページで、自分のスマホが対応しているか必ずチェックしましょう。非対応端末で申し込んでしまうトラブルが意外と多いため、機種名だけでなく型番まで正確に確認するのがポイントです。
端末情報の確認方法:
- iPhone:「設定」→「一般」→「情報」→「機種名」
- Android:「設定」→「端末情報」(または「デバイス情報」)→「モデル番号」
SIMロック解除の必要性を確認する
2021年10月以降に発売されたスマホは原則SIMフリーのため、SIMロック解除は不要です。それ以前の端末でも、各キャリアのマイページから無料でSIMロック解除ができます。
| キャリア | SIMロック解除の方法 | 費用 |
|---|---|---|
| ドコモ | My docomo → 各種手続き → SIMロック解除 | 無料(Web)/ 3,300円(店舗) |
| au | My au → サポート → SIMロック解除 | 無料(Web)/ 3,300円(店舗) |
| ソフトバンク | My SoftBank → 契約・オプション管理 → SIMロック解除 | 無料(Web)/ 3,300円(店舗) |
Webから手続きすれば無料なので、店舗に行く必要はありません。
キャリアメールの移行を済ませる
格安SIMではキャリアメール(@docomo.ne.jp、@au.com、@softbank.ne.jp等)が使えません。乗り換え前に以下の作業を済ませておきましょう。
なお、auから格安SIMに乗り換える手順も合わせてチェックしておくと理解が深まります。
- 各種サービス(銀行、通販サイト、SNS等)の登録メールアドレスをGmailなどに変更
- 重要なメールのバックアップ
- 必要に応じてキャリアメール持ち運びサービス(月330円)の申し込み

フェーズ2:主要格安SIMごとの申し込み手順
ここからは、人気の格安SIM別に申し込みの具体的な流れを解説します。どのサービスも基本的な流れは似ていますが、細かい部分が異なるので参考にしてください。
UQモバイルの場合
UQモバイルはワンストップ方式に対応しています。auのサブブランドなので通信品質は折り紙付きで、全国のauショップ・UQスポットで対面サポートも受けられます。
- UQモバイル公式サイトの「お申し込み」ページへアクセス
- 「SIMのみ」または「端末+SIM」を選択
- 「他社から乗り換え(MNP)」を選択
- 料金プラン(ミニミニプラン/トクトクプラン/コミコミプラン)を選択
- ワンストップMNPの認証(乗り換え元キャリアにログイン)
- 契約者情報入力→本人確認書類アップロード→支払い情報入力
- 申し込み完了(SIMカードは2〜3日で届く)
auからの乗り換えの場合は「番号移行」扱いとなり、MNP手続き自体が不要です。My auから直接プラン変更ができます。
ワイモバイルの場合
ワイモバイルもワンストップ方式に対応。家族割が強力で、2回線目以降は毎月1,100円引きになります。
- ワイモバイル公式サイトの「お申し込み」ページへアクセス
- SIMカードまたはeSIMを選択
- 「今の電話番号をそのまま使用する」を選択
- 料金プラン(シンプル2 S/M/L)を選択
- ワンストップMNPの認証
- 契約者情報入力→本人確認→支払い情報入力
- 申し込み完了
ソフトバンクからの乗り換えの場合は「番号移行」となり、My SoftBankから手続き可能です。

ahamoの場合
ahamoはドコモのオンライン専用プランです。20GB+5分かけ放題で2,970円というシンプルなワンプランが特徴。
詳しくは格安SIMのオンライン申し込み方法でまとめているので、気になる方はそちらもどうぞ。
- ahamo公式サイトの「申し込み」ページへアクセス
- 「SIMのみ」または「スマホとSIMをセットで購入」を選択
- 「他社からの乗り換え(MNP)」を選択
- dアカウントでログイン(持っていなければ新規作成)
- ワンストップMNPの認証
- プラン選択(20GB or ahamo大盛り100GB)
- 契約者情報入力→本人確認→支払い情報入力
- 申し込み完了
ドコモからahamoへの移行はMNP不要で、プラン変更として手続きできます。
LINEMOの場合
LINEMOはソフトバンクのオンライン専用プラン。LINEのデータ消費がゼロになる「LINEギガフリー」が強みです。
- LINEMO公式サイトの「申し込む」ページへアクセス
- SIMカードまたはeSIMを選択
- 「今の番号をそのまま利用する」を選択
- 乗り換え元のキャリアを選択
- ワンストップMNPの認証
- プラン選択(ミニプラン3GB or スマホプラン20GB)
- 契約者情報入力→本人確認→支払い情報入力
- 申し込み完了
IIJmioの場合
IIJmioもワンストップ方式に対応しています。5GBで月額990円は業界最安クラスで、端末セットのセールも魅力的です。
- IIJmio公式サイトの「ご購入・お申し込み」ページへアクセス
- 「MNP転入」を選択
- SIMの種類(物理SIM/eSIM)を選択
- 料金プラン(2GB/5GB/10GB/15GB/20GB等)を選択
- 通話オプションを選択(必要に応じて)
- ワンストップMNPまたはMNP予約番号を入力
- mioIDの作成→契約者情報入力→本人確認→支払い情報入力
- 申し込み完了
mineoの場合
mineoもワンストップ方式に対応。ドコモ・au・ソフトバンクの3回線から選べるため、今のスマホに合った回線を選びやすいのが特徴です。
- mineo公式サイトの「お申し込み」ページへアクセス
- 回線タイプ(ドコモ/au/ソフトバンク)を選択
- 「SIMのみ」または「端末+SIM」を選択
- 料金プラン(マイピタ or マイそく)を選択
- 「現在の電話番号を引き継ぐ(MNP)」を選択
- ワンストップMNPの認証またはMNP予約番号入力
- 契約者情報入力→本人確認→支払い情報入力
- 申し込み完了
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フェーズ3:開通手続きの具体的手順
SIMカード到着後の手順(物理SIMの場合)
- 回線切り替え手続きを行う
- 格安SIMのマイページにログイン
- 「回線切り替え」「MNP開通」等のメニューから手続き
- 受付時間に注意(多くは9:00〜21:00程度)
- 30分〜1時間待つ
- この間、通話もデータ通信もできなくなる(不通期間)
- 自宅のWi-Fiがあれば、Wi-Fi経由のネット利用は可能
- スマホの電源を切り、SIMカードを入れ替える
- SIMカードはSIMトレイに正しい向きでセット
- SIMピン(端末に付属)でトレイを取り出す
- 電源を入れてAPN設定を行う
- iPhone:プロファイルをSafariでダウンロード→インストール
- Android:設定アプリからAPN情報を手動入力
- ahamo・LINEMO・povoなどはAPN設定不要な場合も
- 動作確認
- Wi-Fiをオフにしてウェブが表示されるか確認
- 電話の発着信テスト(自分の別の電話から発信)
- SMSの送受信テスト
eSIMの場合の手順
- 格安SIMからメールで届くQRコードまたは設定情報を確認
- iPhoneの場合:「設定」→「モバイル通信」→「モバイル通信プランを追加」
- Androidの場合:「設定」→「ネットワークとインターネット」→「SIM」→「SIMのダウンロード」
- QRコードを読み取るか、手動でアクティベーションコードを入力
- 回線切り替え手続きを行う
- APN設定を行う(必要な場合)
- 動作確認
eSIMは物理SIMと違って配送待ちがないため、申し込み当日に開通できるのが大きなメリットです。最短30分で乗り換え完了するケースもあります。

MNP乗り換えでよくあるトラブルと対処法
トラブル1:MNP予約番号の有効期限が足りない
ツーストップ方式の場合、多くの格安SIMでは、MNP予約番号の有効期限が10日以上残っていないと申し込めません。期限が切れた場合は、再度取得すればOKです。取得は何度でも無料です。ワンストップ方式対応ならこのトラブル自体が発生しません。
トラブル2:本人確認書類がアップロードできない・審査に通らない
よくある原因と対策をまとめました。
- 写真がぼやけている→明るい場所で撮り直す
- 光が反射している→角度を変えて反射を避ける
- 書類の端が切れている→書類全体が収まるように撮影
- 住所が現住所と異なる→引っ越し後に免許証の住所変更を済ませてから申し込む
トラブル3:回線切り替え後にデータ通信ができない
APN設定が正しくできていない可能性が高いです。以下の順に試してみてください。
- APN設定情報を再確認(スペルミスや余分なスペースに注意)
- 端末を再起動
- 機内モードのオン→5秒待つ→オフ
- モバイルデータ通信がオンになっているか確認
- SIMカードを一度取り出して挿し直す
トラブル4:回線切り替えの受付時間外だった
受付時間外に手続きした場合、翌日に切り替わることがあります。SIMカードが届いたら、午前中〜夕方の早い時間に手続きするのがおすすめです。
トラブル5:iPhoneで古いプロファイルが残っている
以前別の格安SIMを使っていた場合、古いAPN構成プロファイルが残っていると新しいプロファイルと競合します。「設定」→「一般」→「VPNとデバイス管理」から古いプロファイルを削除してから、新しいプロファイルをインストールしてください。
回線切り替え手続き後は元のキャリアに戻すことはできません。切り替え手続きの前に、データのバックアップ、メールアドレスの変更、各種サービスの引き継ぎ設定が完了しているか、最終確認しましょう。
MNP乗り換え前後のチェックリスト
乗り換え前にやること:
- キャリアメールで登録しているサービスをフリーメールに変更した
- 端末が乗り換え先に対応しているか「動作確認端末一覧」で確認した
- SIMロック解除が必要な場合はWebから済ませた
- 本人確認書類(免許証 or マイナンバーカード)を準備した
- クレジットカードを用意した
- スマホのデータバックアップを取った
- LINEの引き継ぎ設定をオンにした
- おサイフケータイ(モバイルSuica等)の移行準備をした
乗り換え後に確認すること:
- Wi-Fiオフの状態でモバイルデータ通信ができる
- 電話の発着信ができる
- SMSの送受信ができる
- Wi-Fiに接続できる
- LINEが正常に使える
- 各種アプリが正常に動作する
- おサイフケータイが使える(利用している場合)

よくある質問(FAQ)
Q1. MNP乗り換えにはどれくらい時間がかかる?
実際に手を動かす時間は合計1時間程度です。物理SIMの場合はカードの配送待ち(1〜3日)がありますが、eSIMなら申し込みから開通まで最短30分で完了します。
Q2. 乗り換え中にスマホが使えない時間はある?
回線切り替え手続きからSIMの入れ替え・APN設定が完了するまでの30分〜1時間程度、通話もデータ通信もできない「不通期間」が発生します。Wi-Fi環境下ならWi-Fi経由のネット利用は可能です。
Q3. MNP乗り換えに費用はかかる?
MNP転出手数料は無料です。乗り換え先の契約事務手数料が3,300円かかるケースがほとんどですが、ahamoやLINEMOなどオンライン専用プランは事務手数料も無料です。
Q4. 乗り換え後に今のスマホのデータは消える?
SIMカードを入れ替えてもスマホ内のデータ(写真、アプリ、連絡先等)は消えません。ただし念のため、バックアップを取っておくことを強くおすすめします。
Q5. 途中でやめたくなったら元のキャリアに戻れる?
回線切り替え手続きの前であればキャンセル可能です。切り替え手続き後は、元のキャリアに再度MNPで戻す必要があります(再契約扱い)。
Q6. 格安SIMに乗り換えると2年縛りの違約金は?
記事執筆時点では、大手キャリアの解約金・違約金は撤廃されています。いつ乗り換えても違約金はかかりません。
Q7. 家族全員で一緒に乗り換えたほうがいい?
ワイモバイルやUQモバイルのように家族割がある格安SIMなら、一緒に乗り換えた方がお得です。ただし一人ずつ乗り換えても問題はありません。
まとめ:MNP乗り換えは3フェーズで完了する
MNPで格安SIMに乗り換える手順をまとめます。
- 準備(10〜15分):必要書類を用意、端末の対応確認、メールアドレスの移行
- 申し込み(15〜20分):公式サイトからオンラインで手続き(ワンストップ方式なら予約番号不要)
- 開通(15〜30分):SIM到着後、回線切り替え→SIM挿入→APN設定→動作確認
ワンストップ方式のおかげで、MNPの手続きは本当に簡単になりました。大手キャリアで月7,000円以上払い続けるのと格安SIMで月1,000〜3,000円に抑えるのでは、年間で5〜7万円の差が出ます。5年間なら25〜35万円。乗り換えないこと自体が大きなコストです。
この記事の手順通りに進めれば、初めての方でもスムーズに乗り換えられます。浮いたお金で何をするか考えながら、ぜひチャレンジしてみてください。

参考リンク:
※記事執筆時点での情報です。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。
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