テザリングの接続方式ごとの速度差を毎回計測してデータ化した結果、Wi-Fi・Bluetooth・USBの3方式で速度に2〜3倍の差が出ることもありました。設定方法を知っておくだけで、快適さがだいぶ変わります。
「格安SIMでテザリングってどうやって設定するの?」「やってみたけどうまく繋がらない…」そんな方のために、この記事ではテザリングの設定方法を一から丁寧に解説していきます。
格安SIMでも問題なくテザリングは使えるので、この記事でしっかりマスターしていきましょう。テザリング対応状況やおすすめキャリアは格安SIMでテザリングは使える?もあわせてチェックしてみてください。

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そもそもテザリングとは?
テザリングとは、スマホのモバイルデータ通信を使って、PCやタブレットなどの他のデバイスをインターネットに接続する機能のことです。スマホがWi-Fiルーターの代わりになるイメージです。
カフェや出張先など、Wi-Fi環境がない場所でPCを使いたいときに重宝します。モバイルWi-Fiルーターを別途契約すると月額3,000〜5,000円かかりますが、テザリングならスマホの契約だけで済むのでコストを大幅に抑えられます。
テザリングには3つの接続方式があり、それぞれ特徴が異なります。
| 接続方式 | 速度 | バッテリー消費 | 手軽さ | おすすめシーン |
|---|---|---|---|---|
| Wi-Fi | 速い | 多い | 簡単 | カフェでの短時間作業 |
| Bluetooth | 遅い | 少ない | ペアリングが必要 | バッテリーを温存したいとき |
| USB | 最も安定 | 充電しながら使える | ケーブルが必要 | 自宅でガッツリ作業 |
テザリングの前に確認すること
利用中の格安SIMがテザリングに対応しているか
主要な格安SIMはすべてテザリングに対応しています。しかも無料・申し込み不要で使えるところがほとんどです。
- 楽天モバイル、ahamo、LINEMO、povo2.0:対応(無料)
- ワイモバイル、UQモバイル:対応(無料)
- IIJmio、mineo、NUROモバイル、日本通信SIM:対応(無料)
念のため、利用中の格安SIMの公式サイトでテザリング対応状況を確認しておくと安心です。
以前はauのiPhoneでテザリングが使えないMVNOがあったり、テザリングに別途申し込みが必要なケースもありましたが、現在はほぼ解消されています。最近の格安SIMなら「テザリングが使えない」という心配はほとんど不要です。
データ容量に余裕があるか
テザリングで使ったデータ量は、スマホの契約プランのデータ容量から消費されます。PCでのWeb閲覧1時間で約200〜500MBは消費するため、残りの容量には注意しておきましょう。
特にPCでのWeb閲覧は、スマホで見るよりもデータ量が多くなりがちです。PCのブラウザはスマホ版と違ってデータ圧縮が効かない場合が多く、広告や画像も高解像度で表示されるためです。テザリングを頻繁に使う予定がある方は、20GB以上のプランを検討したほうが安心です。

iPhoneでテザリングを設定する方法
Wi-Fiテザリング(インターネット共有)
- 「設定」を開く
- 「インターネット共有」をタップ
- 「ほかの人の接続を許可」をオンにする
- Wi-Fiのパスワードが表示されるので確認(変更も可能)
- 接続したいデバイス(PCなど)のWi-Fi設定で、iPhoneの名前を探して接続
- パスワードを入力して接続完了
Wi-Fiテザリングは最もポピュラーな接続方式です。設定も簡単で、ほとんどの方がこの方式を使っています。ケーブルも不要なので、カフェや電車の中などどこでもサッと使えるのが魅力です。
パスワードはデフォルトで自動生成されていますが、覚えにくい文字列になっていることが多いので、自分で覚えやすいパスワードに変更しておくのがおすすめです。ただしセキュリティの観点から、簡単すぎるパスワード(「12345678」など)は避けてください。
iPhoneの名前は「設定 → 一般 → 情報 → 名前」で変更できます。本名が表示される設定になっている場合は、プライバシーの観点から変更しておくことをおすすめします。
「インターネット共有」が表示されない場合
格安SIMのAPN構成プロファイルが正しくインストールされていないと、「インターネット共有」メニューが表示されないことがあります。
対処法:
- 設定 → 一般 → VPNとデバイス管理で、格安SIMのプロファイルがインストールされているか確認
- プロファイルがない場合は、格安SIMの公式サイトからダウンロードしてインストール
- 古いプロファイルが入っている場合は削除してから、新しいプロファイルをインストール
プロファイルの再インストールは、以前のキャリアのプロファイルが残っている場合に特に必要になります。古いプロファイルと新しいプロファイルが共存していると正しく動作しないことがあるので、必ず古いものを削除してから新しいものをインストールしてください。
Bluetoothテザリング
- iPhoneの「設定」→「Bluetooth」をオンにする
- 接続するデバイスとBluetoothペアリングを行う
- 「インターネット共有」をオンにする
- ペアリングしたデバイスからBluetooth経由で接続
Wi-Fiテザリングより速度は遅くなりますが、バッテリー消費を抑えたいときに便利です。Bluetoothテザリングのバッテリー消費はWi-Fiテザリングの約半分程度です。
Bluetoothテザリングの通信速度は最大で約2〜3Mbps程度なので、Webサイトの閲覧やメールの送受信は問題なくできますが、動画視聴やファイルのダウンロードには向いていません。テキストベースの作業がメインで、バッテリーの持ちを重視したいシーンで使い分けると良いでしょう。
USBテザリング
- iPhoneとPCをLightningケーブル(またはUSB-Cケーブル)で接続
- iPhone側で「このコンピュータを信頼しますか?」と表示されたら「信頼」をタップ
- 「インターネット共有」をオンにする
- PC側で自動的にネットワーク接続が確立される
USBテザリングは速度が最も安定していて、iPhoneの充電も同時にできるので長時間使うときにおすすめです。
USBテザリングのメリットはもう一つあります。Wi-Fiテザリングと違って、他人に接続されるリスクがゼロです。パスワードを設定する必要もなく、物理的にケーブルで繋がっているデバイスだけがインターネットに接続できるので、セキュリティ面でも安心です。

Androidでテザリングを設定する方法
Wi-Fiテザリング(Wi-Fiホットスポット)
- 「設定」を開く
- 「ネットワークとインターネット」→「テザリング」(または「ホットスポットとテザリング」)をタップ
- 「Wi-Fiテザリング」(または「Wi-Fiホットスポット」)をタップ
- ネットワーク名とパスワードを確認・設定
- スイッチをオンにする
- 接続したいデバイスのWi-Fi設定で、設定したネットワーク名を探して接続
メニューの名称は端末メーカーによって微妙に異なりますが、基本的な流れは同じです。
Androidの場合、機種によっては通知バーからワンタップでテザリングをオン/オフできるクイック設定タイルが用意されています。よく使う方は通知バーにテザリングのタイルを追加しておくと、いちいち設定画面を開かなくても瞬時にテザリングを開始できて便利です。
Wi-Fiテザリングの詳細設定(Android)
- セキュリティ:WPA3またはWPA2を選択(WPA3推奨)
- 周波数帯:2.4GHzと5GHzを選べる場合あり。5GHzの方が約1.5倍速いが、対応デバイスが必要
- 接続台数の制限:最大接続台数を設定できる
- 自動オフ:一定時間接続デバイスがない場合に自動でオフにする設定
周波数帯の選択が可能な機種の場合、近距離で使うなら5GHz、壁を隔てて使うなら2.4GHzがおすすめです。5GHzは速度が速い一方で障害物に弱く、2.4GHzは速度はやや劣りますが電波が遠くまで届きやすいという特徴があります。
Bluetoothテザリング(Android)
- 「設定」→「接続」→「Bluetooth」をオンにする
- 接続するデバイスとペアリング
- 「設定」→「ネットワークとインターネット」→「テザリング」→「Bluetoothテザリング」をオン
USBテザリング(Android)
- AndroidスマホとPCをUSBケーブルで接続
- 「設定」→「ネットワークとインターネット」→「テザリング」→「USBテザリング」をオン
- PC側で自動的にネットワーク接続が確立される
AndroidのUSBテザリングはiPhoneと比べて手順がシンプルです。ケーブルを繋いでスイッチをオンにするだけなので、最も簡単な接続方式と言えます。

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テザリングが繋がらないときの対処法
対処法1:APN設定を確認する
テザリングが使えない場合、APN設定が正しくないことが原因のケースが多いです。格安SIMの公式サイトで指定されているAPN情報と、端末に設定されている内容を照らし合わせてみてください。
特にiPhoneの場合、プロファイルの入れ替え時にAPN設定が不完全になることがあります。一度プロファイルを削除してから再インストールすると改善するケースが多いです。
対処法2:端末を再起動する
意外とこれで解決することが多いです。テザリングをオフにしてから端末を再起動し、再度テザリングをオンにしてみましょう。
対処法3:接続するデバイス側のWi-Fiをリセット
PC側でWi-Fiをオフ→オンにする、またはネットワーク設定を「このネットワーク設定を削除」してから再接続すると繋がることがあります。
対処法4:パスワードを再確認する
テザリングのパスワードを間違えて入力しているケースも意外と多いです。大文字・小文字、数字の打ち間違いがないか確認しましょう。
対処法5:機内モードのオン/オフを試す
機内モードを一度オンにしてから数秒後にオフに戻すと、通信がリセットされてテザリングが正常に動作するようになることがあります。端末の再起動と似た効果がありますが、再起動よりも手軽にできるので、まずこちらを試してみるのもありです。
対処法6:ソフトウェアアップデートを確認する
OSやキャリア設定のアップデートが保留になっていると、テザリングに不具合が出ることがあります。「設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」(iPhoneの場合)で最新の状態になっているか確認しましょう。

テザリング時のデータ消費量の目安
| 用途 | 1時間あたりの目安 | 備考 |
|---|---|---|
| Webサイト閲覧 | 約200〜500MB | 画像が多いサイトほど増加 |
| メール送受信 | テキストのみ1通約0.01MB | 添付ファイルありだと大幅増 |
| YouTube(標準画質480p) | 約500MB | 画質設定で大きく変動 |
| YouTube(高画質1080p) | 約2〜3GB | 高画質ほどデータ消費大 |
| Zoom会議 | 約600MB | カメラOFFなら約200MB |
| SNS(X/Instagram) | 約100〜300MB | 動画が多いと増加 |
| Google Docsなどの作業 | 約50〜100MB | テキスト中心なら軽い |
テザリングでPCを使うならデータ容量20GB以上のプランがおすすめです。20GBプランの比較は格安SIM20GBプランおすすめ比較で詳しくまとめています。スマホ単体で使うよりデータ消費が多くなるので、残りのデータ容量にはこまめに注意しましょう。
データ消費を抑えるコツとしては、ブラウザの画像読み込みをオフにする、動画の自動再生を無効にする、クラウドサービスの自動同期を一時停止するなどの方法があります。特にDropboxやiCloudなどのクラウドストレージは、バックグラウンドで大量のデータを同期していることがあるので、テザリング中は同期を停止しておくと無駄な消費を防げます。
テザリングを快適に使うためのコツ
バッテリー対策
Wi-Fiテザリングはバッテリーの消耗が激しいので、長時間使う場合はモバイルバッテリーの準備が必須です。10,000mAh以上のモバイルバッテリーがあれば、iPhone1回分のフル充電ができるので安心です。
セキュリティ対策
公共の場でテザリングを使う場合、パスワードは必ず設定しておきましょう。パスワードなしだと、近くにいる人が勝手に接続してデータ容量を消費される恐れがあります。また、使わないときはテザリングをオフにしておく習慣をつけましょう。
使い終わったらオフにする
テザリングをオンのまま放置すると、バッテリーを消費し続けるだけでなく、バックグラウンドの通信でデータ容量も減っていきます。使い終わったら必ずオフにしましょう。Androidの「自動オフ」設定を活用するのもおすすめです。
まとめ:テザリング設定は一度やれば簡単
格安SIMでのテザリング設定は、一度やってしまえば次からはすぐに使えます。Wi-Fi、Bluetooth、USBの3種類があるので、用途に合わせて使い分けると便利です。
- 普段使い → Wi-Fiテザリング
- バッテリー節約 → Bluetoothテザリング
- 安定した通信が必要 → USBテザリング
- テザリング前にデータ残量を確認する習慣をつける
- 使い終わったら必ずオフにしてバッテリーとデータを節約
モバイルWi-Fiルーター(月額3,000〜5,000円)を別途契約するより、格安SIMのテザリングで済ませた方が年間3〜6万円の節約になります。
テザリングの詳しい設定はApple公式のインターネット共有ガイドやGoogleのテザリング設定ヘルプ(support.google.com・サイト終了)も参考にしてみてください。
※記事執筆時点での情報です。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。
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