「格安SIMを2枚使うと何がいいの?」「デュアルSIMってどうやって設定するの?」
格安SIMの二枚持ち(デュアルSIM運用)は、うまく使いこなせば通信費をさらに節約できたり、通信の安定性が上がったりする裏ワザ的な使い方です。
二枚持ちを3年以上実践し、組み合わせパターンを10種類以上試してきた結果、1回線運用と比べて月額コストが半分以下になるケースがほとんどでした。しかも通信の安定性もアップします。
この記事では、格安SIM二枚持ちのメリットや設定方法、おすすめの組み合わせを解説していきます。

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格安SIM二枚持ちとは?
格安SIM二枚持ちとは、1台のスマホに2つのSIMを入れて、2つの回線を同時に使う方法です。
昔はスマホを2台持つ必要がありましたが、今はデュアルSIM対応のスマホなら1台で2回線を使い分けられます。物理SIM + eSIMの組み合わせが主流です。
なお、eSIM対応の格安SIMおすすめ比較も合わせてチェックしておくと理解が深まります。
デュアルSIMの種類
- 物理SIM + eSIM:nanoSIMカード1枚とeSIM1つ。iPhone XS以降やPixelシリーズなど対応端末が多い
- eSIM + eSIM:2つのeSIMを設定。iPhone 13以降が対応
- 物理SIM + 物理SIM:SIMスロットが2つある端末で利用。一部のAndroid端末が対応
デュアルSIM対応の主な端末
「自分のスマホは対応しているの?」と気になる方のために、デュアルSIM対応の主な端末をまとめました。
| メーカー | 対応端末 | デュアルSIMの種類 |
|---|---|---|
| Apple | iPhone XS以降 | 物理SIM + eSIM(13以降はeSIM + eSIMも可) |
| Pixel 3a以降 | 物理SIM + eSIM | |
| Samsung | Galaxy S21以降 | 物理SIM + eSIM |
| OPPO | Reno5 A以降 | 物理SIM + eSIM or 物理SIM×2 |
| Xiaomi | Redmi Note 11 Pro以降 | 物理SIM×2 or 物理SIM + eSIM |
iPhoneユーザーならXS以降であれば対応しているので、比較的新しいiPhoneを使っている方はほぼ問題なく二枚持ちができます。

格安SIM二枚持ちのメリット
メリット1:通話とデータを別々の最安プランで契約できる
二枚持ちの最大のメリットがこれです。通話はかけ放題が安いキャリア、データはコスパの良いキャリアと、それぞれ最安のプランを選べます。
例:
- 通話用:楽天モバイル(3GBまで1,078円、Rakuten Linkで通話無料)
- データ用:IIJmio データSIM 20GB(1,950円)
- 合計:3,028円で通話かけ放題+20GB使える
1回線で同じ条件を揃えようとすると月5,000円以上かかることが多いため、年間で2万円以上の差が出ます。
メリット2:通信障害に備えられる
2つの異なる回線(例:ドコモ回線 + au回線)を持っていれば、一方の回線で通信障害が起きても、もう一方の回線で通信できます。仕事でスマホが使えないと困る方には安心材料になります。
実際にドコモやauで大規模な通信障害が発生した際、別回線を持っていたおかげで仕事に支障が出なかったという声は多いです。特にリモートワークをしている方や、スマホが仕事の命綱という方にとっては、保険として2回線持っておく価値は大きいです。
メリット3:仕事用とプライベート用を分けられる
2つの電話番号を持てるので、仕事用とプライベート用を分けられます。仕事の電話が休日にかかってきたくない場合、仕事用の回線だけオフにするという使い方も可能です。
スマホ2台持ちだと「充電の手間が2倍」「持ち歩きが面倒」という問題がありますが、デュアルSIMなら1台で完結。仕事のオンオフを切り替えやすいので、ワークライフバランスの改善にもつながります。
メリット4:エリアカバーが広がる
ドコモ回線とau回線のように異なるキャリアの回線を持つことで、一方が圏外になるエリアでももう一方で通信できる可能性があります。山間部や地方に行くことが多い方には便利です。
おすすめの二枚持ち組み合わせ
組み合わせ1:楽天モバイル + IIJmio(コスパ最強)
- 楽天モバイル:通話用(Rakuten Linkで通話無料、月額1,078円〜)
- IIJmio:データ用(データSIM 20GB 1,950円)
- 合計:約3,028円/月
- 特徴:通話無料+大容量データが3,000円台で実現
これが二枚持ちの中で最もコスパが良い組み合わせです。
楽天モバイルのRakuten Linkを通話用に使い、データ通信はIIJmioに任せるスタイル。IIJmioのデータSIMは音声通話機能がない分、料金が安くなっています。通話かけ放題+20GBが約3,000円というのは、1回線運用では実現できないコスパです。
詳しくは格安SIM料金比較一覧でまとめているので、気になる方はそちらもどうぞ。

組み合わせ2:楽天モバイル + povo2.0(柔軟性重視)
- 楽天モバイル:メイン回線(通話+データ)
- povo2.0:サブ回線(基本料0円、必要なときだけトッピング)
- 合計:1,078円〜 + 必要分だけ
- 特徴:povo2.0は基本料0円なので持っておくだけでも通信障害時のバックアップに。au回線なので楽天の弱いエリアを補完
povo2.0は基本料0円(180日に1回はトッピング購入が必要)なので、「普段は楽天モバイル1回線で十分だけど、通信障害に備えたい」という方にぴったり。楽天モバイルが圏外になる地域に行くときだけ、povo2.0の24時間データ使い放題(330円)をトッピングするという使い方もできます。
組み合わせ3:ahamo + mineo(速度と容量のバランス)
- ahamo:メイン回線(20GB + 5分かけ放題、2,970円)
- mineo:サブ回線(マイそくスタンダード 990円、最大1.5Mbps使い放題)
- 合計:3,960円/月
- 特徴:ahamoの20GBを使い切っても、mineoのマイそくで1.5Mbpsの通信が使い放題
ahamoの安定した速度を普段使いしつつ、データ容量を使い切ったらmineoのマイそくに切り替えるスタイル。1.5Mbpsならストリーミング音楽やWebブラウジングは問題なくこなせるので、事実上のデータ使い放題環境が約4,000円で手に入ります。
組み合わせ4:LINEMO + 楽天モバイル(バランス型)
- LINEMO:メイン回線(3GB 990円、LINEギガフリー)
- 楽天モバイル:サブ回線(通話用、Rakuten Linkで通話無料、1,078円〜)
- 合計:2,068円/月〜
- 特徴:LINEのデータ消費ゼロ+通話無料が月2,000円台で実現
LINEをメインのコミュニケーション手段にしている方にはこの組み合わせが刺さります。LINEのビデオ通話をいくら使ってもギガが減らないので、データ3GBでも十分に足りるケースが多いです。

デュアルSIMの設定方法
iPhoneの場合
- 1つ目のSIM(物理SIM)を挿入
- 設定 → モバイル通信 → 「eSIMを追加」をタップ
- 2つ目の格安SIMから発行されたQRコードを読み取る
- eSIMのアクティベートが完了
- 設定 → モバイル通信で、各回線の用途を設定
設定できる項目:
- デフォルトの音声回線:電話をかけるときに使う回線
- デフォルトのデータ回線:インターネット通信に使う回線
- iMessage/FaceTime:どちらの番号を使うか
設定のコツとして、各回線にわかりやすい名前(「通話用」「データ用」など)をつけておくと管理しやすくなります。iPhoneの場合は「モバイル通信」の画面から各回線のラベルを変更できます。
Androidの場合
- 1つ目のSIM(物理SIM)を挿入
- 設定 → ネットワークとインターネット → 「SIMカード」をタップ
- 「SIMをダウンロード」からeSIMを追加(QRコード読み取り)
- 各SIMの用途を設定(通話用、データ用など)
Androidは端末によってメニューの表記が若干異なりますが、基本的な流れは同じです。設定がうまくいかない場合は、端末のメーカーサポートページで最新の手順を確認してください。
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二枚持ちの注意点とデメリット
1. バッテリー消費が増える
2つの回線を常時接続するため、バッテリーの消費はやや早くなります。バッテリー持ちが気になる場合は、使わないときにサブ回線をオフにしておくと改善します。
体感的には、1回線運用と比べて1日のバッテリー消費が10〜15%程度増える印象です。最近のスマホはバッテリー容量が大きいので、日常使いで困ることはほとんどありませんが、外出が多い日はモバイルバッテリーを持っておくと安心です。
2. 設定がやや複雑
どちらの回線で通話するか、どちらでデータ通信するかを設定する必要があります。最初の設定さえ終われば日常的な操作は不要ですが、初めての方には少し敷居が高いかもしれません。
3. 月額料金が2つ分かかる
SIMを2枚契約すれば料金も2つ分かかります。ただし、うまく組み合わせれば1回線で契約するより安くなるケースも多いので、トータルで比較しましょう。
4. 緊急通報の回線に注意
110番や119番に電話するとき、デフォルトの音声回線から発信されます。楽天モバイルのRakuten Link経由では緊急通報できない点に注意が必要です。緊急通報ができる回線をデフォルトの音声回線に設定しておくか、電話をかける際に回線を手動で選択してください。
二枚持ちに向いている人
- 通信費をとことん節約したい人
- 仕事用とプライベート用の電話番号を分けたい人
- 通信障害に備えたい人
- 電波が弱い地域に行く機会が多い人
- 通話無料と大容量データの両方が必要な人
二枚持ちに向いていない人
- スマホの設定が苦手で、できるだけシンプルに使いたい人
- 通話もデータもそこまで使わないライトユーザー(1回線で十分なケースも多い)
- デュアルSIM非対応の端末を使っている人
- 管理する契約が増えるのが面倒に感じる人

よくある質問(FAQ)
Q. デュアルSIMにすると通話品質は落ちる?
落ちません。デュアルSIMはあくまで2つの回線を同時に使える仕組みであり、通話品質は各回線の品質に依存します。ドコモ回線で通話するならドコモ品質、au回線ならau品質です。
Q. 2つの回線で同時に通話できる?
基本的にできません。一方の回線で通話中、もう一方の回線への着信は受けられないか、留守番電話に転送されます。ただし、一部の端末では「DSDA(Dual SIM Dual Active)」に対応しており、同時通話が可能な場合もあります。
Q. eSIMの発行に費用はかかる?
多くの格安SIMでは無料で発行できます。ただし、一部のMVNOでは再発行時に手数料がかかる場合があるので、契約前に確認しておきましょう。
Q. 海外でもデュアルSIMは使える?
使えます。むしろ海外旅行ではデュアルSIMが便利です。メインの回線はそのまま残しつつ、もう一方のスロットに現地の格安eSIMを入れるという使い方ができます。海外用のeSIMは空港やオンラインで購入可能です。
格安SIMの2枚目はこう選ぶについては格安SIMの2枚目はこう選ぶで詳しく解説しています。
まとめ:二枚持ちで通信費を賢く節約
格安SIMの二枚持ちは、最初の設定こそ少し手間がかかりますが、一度設定してしまえばあとは快適です。通話とデータを別々のキャリアで最適化すれば、月々の通信費をさらに安くできます。
特に楽天モバイル + IIJmioの組み合わせは、通話かけ放題+大容量データが3,000円台で実現できるコスパ最強の組み合わせです。まずは基本料0円のpovo2.0をサブ回線として追加してみるのが、リスクなく始められる第一歩としておすすめです。
デュアルSIMの設定方法はAppleのデュアルsim設定ガイドやGoogleのデュアルsim設定ヘルプで詳しく解説されています。
※記事執筆時点での情報です。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。
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