現在進行形で3パターンのデュアルSIM構成を試し、それぞれの月額コストと通信品質を数値化して比較した結果、デュアルSIMの組み合わせ次第で月額が半分以下になるケースもありました。
「デュアルSIMって便利そうだけど、どうやって使うの?」と気になっている方は増えています。デュアルSIMを使えば、1台のスマホで2つの回線を同時に使えます。通話用と通信用を分けたり、仕事用とプライベート用の番号を1台で管理したり、使い方はさまざまです。
eSIMの普及でデュアルSIMのハードルはかなり下がっています。この記事では、格安SIMでデュアルSIMを活用する方法を、初心者にもわかりやすく詳しく解説していきます。

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デュアルSIMとは?
デュアルSIMとは、1台のスマホに2つのSIMを入れて、2つの回線を同時に使える仕組みのことです。例えば、ドコモ回線とau回線の両方を1台のスマホに入れて、通話はドコモ、データ通信はauといった使い分けができます。
デュアルSIMの組み合わせは主に以下の3パターンがあります。
- 物理SIM × 2:SIMカードスロットが2つあるスマホで利用。一部のAndroid端末が対応
- 物理SIM × eSIM:SIMカードスロット1つ + eSIM。iPhone XS以降やPixelシリーズなどが対応
- eSIM × eSIM:iPhone 13以降やPixel 7以降など。物理SIMなしで2回線
最も一般的なのは「物理SIM + eSIM」の組み合わせです。eSIMはオンラインで即日開通できるサービスが増えているため、物理SIMカードの到着を待たずに2回線目を追加できる手軽さも魅力です。
デュアルSIMのメリット
メリット1:通話料金とデータ料金を最適化できる
デュアルSIMの最大のメリットは、2つの回線のいいとこ取りができることです。
例えば:
- 回線A:通話かけ放題が安い格安SIM(通話用)
- 回線B:データ通信が安い格安SIM(データ用)
この組み合わせで1回線だけの契約より月500〜1,000円安くなるケースもあります。それぞれの強みを組み合わせて、自分だけの最安プランが作れるのが魅力です。
具体的な例を出すと、通話かけ放題で月1,390円のプラン(日本通信SIM)と、データ5GB月990円のプラン(IIJmio)を組み合わせれば、合計月2,380円でかけ放題+5GBという構成が実現します。大手キャリアで同等のサービスを受けると月7,000〜8,000円はかかるので、その差は歴然です。

メリット2:仕事とプライベートを1台で管理
仕事用の電話番号とプライベートの電話番号を1台のスマホで管理できます。2台持ちの煩わしさから解放されるのは大きなメリットです。
スマホ2台を常に持ち歩くのは、かさばるし充電も2台分必要だしで意外と面倒ですよね。デュアルSIMなら1台のスマホで仕事もプライベートもカバーできます。発信するときは「どちらの番号で発信するか」を選べるし、着信時も「仕事の番号にかかってきた」「プライベートの番号にかかってきた」が画面上で判別できます。休日に仕事の電話にあえて出ない選択ができるのは、ワークライフバランスの面でも大きなメリットです。
メリット3:通信障害時のバックアップになる
2つの異なるキャリアの回線を持っておけば、片方で通信障害が起きても、もう片方で通信できます。大規模障害のようなことがあっても、別回線でカバーできるのは心強いポイントです。
過去にドコモやauで大規模な通信障害が発生し、数時間〜半日にわたって電話もデータ通信もできなくなったことがありました。仕事の連絡が取れなくなると大きな損害につながる場合もあります。デュアルSIMで異なるキャリアの回線を持っておけば、片方が使えなくなってもすぐにもう片方に切り替えられるので、まさに「保険」のような役割を果たしてくれます。
メリット4:海外旅行時に便利
海外旅行時に、メインの日本の回線はそのまま残しつつ、現地のプリペイドeSIMを追加するという使い方もできます。
従来は海外に行くたびにモバイルWi-Fiをレンタルしたり、現地のSIMカードに差し替えたりする必要がありました。デュアルSIM対応のスマホなら、日本のSIMはそのまま残して、2枚目のスロットに現地の通信用eSIMを追加するだけ。日本の電話番号で着信できる状態を維持しながら、現地の格安データ通信も使えるという理想的な環境が作れます。
メリット5:「お試し」として新しい格安SIMを試せる
格安SIMの乗り換えを検討しているけど、通信品質が不安…という方にもデュアルSIMはおすすめです。メインの回線はそのままに、サブの回線で新しい格安SIMを試すことができます。実際に使ってみて満足できたらメイン回線を解約すればいいので、リスクゼロで乗り換えの判断ができるのです。
デュアルSIM対応スマホの確認方法
まず、自分のスマホがデュアルSIMに対応しているか確認しましょう。
iPhoneの場合
- iPhone XS / XR以降:nanoSIM + eSIM のデュアルSIM対応
- iPhone 13以降:nanoSIM + eSIM に加えて、eSIM × 2 にも対応
- iPhone 15以降(米国版):物理SIMスロットなし、eSIM × 2 のみ
日本版のiPhoneはnanoSIMスロットが搭載されているモデルが多いですが、今後はeSIMのみになっていく流れです。
自分のiPhoneがデュアルSIMに対応しているか確認する方法は、「設定」→「一般」→「情報」を開いて、「利用可能なSIM」の欄に「eSIM」と表示されていればOKです。
Androidの場合
- Google Pixel 4以降:nanoSIM + eSIM 対応
- Galaxy S21以降:nanoSIM + eSIM 対応
- OPPO / Xiaomi の一部機種:nanoSIM × 2 対応
Androidは機種によってデュアルSIMの対応状況がバラバラなので、メーカーの公式サイトで確認するのが確実です。

おすすめのデュアルSIM組み合わせパターン
パターン1:通話重視 + データ重視
- 回線A(通話用):日本通信SIM 合理的みんなのプラン(完全かけ放題が安い)
- 回線B(データ用):IIJmio データ専用プラン(データ通信が安い)
通話が多い方でデータもそこそこ使うならこの組み合わせがコスパ抜群です。かけ放題の料金と大容量データの料金、それぞれ最安のサービスを組み合わせることで、1社だけの契約では不可能な低価格を実現できます。
パターン2:安定回線 + 格安回線
- 回線A(メイン):povo 2.0(基本料0円で維持、必要なときだけトッピング)
- 回線B(サブ):IIJmio(普段のデータ通信用)
povoを「いざというときの予備回線」として0円で維持しつつ、普段はIIJmioの5GB/990円でデータ通信すれば月額990円で2回線持ちが実現します。かなり賢い使い方です。
povoは180日間に1回でも有料トッピングを購入すれば回線が維持されるので、半年に1回だけ数百円のトッピングを買えばOK。実質的にほぼ無料でau回線の予備を持てるのは非常にコスパが良いです。povoの使い方や節約テクニックは以下の記事で詳しく解説しています。

パターン3:異なるキャリア回線で通信障害対策
- 回線A:ドコモ回線の格安SIM
- 回線B:au回線の格安SIM
異なるキャリアの回線を持っておけば、通信障害時のリスクヘッジになります。ドコモ回線とau回線は使用している周波数帯が異なるため、片方が障害を起こしてももう片方が影響を受ける可能性は低いです。BCP(事業継続計画)の観点からも、異なるキャリアの組み合わせは合理的な選択です。
パターン4:仕事用 + プライベート用
- 回線A(仕事用):通話かけ放題つきの格安SIM
- 回線B(プライベート用):データメインのプラン
仕事とプライベートで電話番号を分けたい方におすすめです。着信時にどちらの番号にかかってきたかわかるので、休日に仕事の電話に出ない選択もできます。
パターン5:メイン回線 + 海外旅行用
- 回線A(常時使用):普段使いの格安SIM
- 回線B(海外時):海外対応のeSIM(Airaloなど)
海外旅行の際だけ2枚目のeSIMを追加する使い方です。旅行先の現地回線を事前にオンラインで購入しておけば、空港に着いた瞬間からデータ通信が使えます。旅行が終わったらeSIMを削除すれば元通り。必要なときだけデュアルSIMになる柔軟な使い方です。


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デュアルSIMの設定方法
iPhoneでのデュアルSIM設定
物理SIM + eSIMの場合:
- 物理SIMカードをスロットに挿入
- eSIMをアクティベート(「設定」→「モバイル通信」→「モバイル通信プランを追加」)
- QRコードを読み取るか、手動でeSIM情報を入力
- 回線ごとのラベルを設定(「仕事」「個人」など自由に設定可能)
- デフォルトの音声回線を選択
- デフォルトのデータ回線を選択
設定後は、「設定」→「モバイル通信」から、各回線のオン・オフやデフォルト回線の切り替えができます。
ラベルの設定は後から変更することも可能です。「仕事」「個人」以外にも、「通話用」「データ用」「旅行用」など、自分がわかりやすい名前をつけておくと便利です。また、連絡先ごとに「この人にはこの回線で発信する」という設定も可能なので、仕事関係の連絡先には仕事用回線、友人にはプライベート回線といった使い分けが自動化できます。
AndroidでのデュアルSIM設定
- 物理SIMカードを挿入(2枚対応の場合は2枚とも挿入)
- eSIMの場合は「設定」→「ネットワークとインターネット」→「SIM」→「SIMの追加」からeSIMを追加
- 各SIMのAPN設定を行う
- デフォルトの通話SIMを選択
- デフォルトのデータSIMを選択
- デフォルトのSMSのSIMを選択
AndroidはiPhoneと比べてAPN設定が必要になるケースが多いです。APN設定の情報は各格安SIMの公式サイトに掲載されているので、そちらを参照して入力しましょう。設定に自信がない方は、格安SIMの公式サイトにある設定マニュアルのPDFをダウンロードしておくと安心です。APN設定の手順全般については以下の記事で詳しくまとめています。





デュアルSIM利用時の注意点
バッテリー消費が増える
2つの回線を同時に維持するので、バッテリーの消費が若干増えます。シングルSIMと比べて約10〜15%バッテリー消費が多くなりますが、最近のスマホなら大きな問題にはならないレベルです。使わない回線はオフにしておけばバッテリーの節約にもなります。
同時に通話できるのは1回線のみ
デュアルSIMでも同時に2つの電話をかけることはできません。一方の回線で通話中は、もう一方の回線の着信は取れない(話し中になる)のが一般的です。ただし、iPhoneの「デュアルSIMでの通話許可」をオンにしておけば、通話中でもWi-Fi経由でもう一方の回線の着信を受けられる機能もあります。eSIMの詳しい設定方法は以下の記事を参考にしてください。



データ通信はデフォルト回線のみ
データ通信に使えるのは、デフォルトに設定した1回線のみです。2回線分のデータ量を合算して使えるわけではありません。ただし、デフォルト回線の切り替えは設定から簡単にできます。
一部の格安SIMはeSIM非対応
デュアルSIMの活用にはeSIMが便利ですが、一部の格安SIMではeSIMに対応していない場合があります。申し込み前に確認しましょう。記事執筆時点でeSIMに対応している主な格安SIMは、IIJmio、LINEMO、povo、ahamo、楽天モバイル、ワイモバイル、UQモバイルなどです。
デュアルSIMの発着信の挙動
デュアルSIMの場合、通話の発信・着信は以下のようになります。
- 発信:デフォルトに設定した回線から発信される。電話アプリの設定で、発信時に毎回どちらの回線を使うか選択することも可能
- 着信:どちらの回線にかかってきても受けられる。着信画面にどちらの回線かが表示される
- SMS:デフォルトに設定した回線から送信される
SMS認証(二段階認証など)を利用する場合、認証コードはSMSを受信する回線の電話番号に紐づけられます。銀行アプリやSNSなど、重要なサービスのSMS認証がどちらの番号に設定されているかは把握しておきましょう。回線を解約する際に、SMS認証の設定変更を忘れるとログインできなくなるリスクがあるので要注意です。
デュアルSIMでよくあるトラブルと対処法
片方の回線でデータ通信ができない
APN設定が正しく行われていない可能性があります。「設定」→「モバイル通信」から、対象の回線のAPN設定を確認・再設定してみてください。それでも解決しない場合は、SIMカードを一度取り出して再挿入するか、スマホを再起動すると改善することが多いです。
通話が意図しない回線から発信される
デフォルトの音声回線が意図しない方に設定されている可能性があります。「設定」→「モバイル通信」→「デフォルトの音声回線」を確認して、正しい方に変更しましょう。


まとめ:デュアルSIMで賢く節約しよう
- 1台のスマホで2つの回線を同時に使える仕組み
- 通話用とデータ用を分けるとコスパが良くなる
- 通信障害対策にもなるので、異なるキャリア回線の組み合わせがおすすめ
- iPhone XS以降、Pixel 4以降など多くのスマホが対応
- eSIMの普及で設定も簡単に
- 仕事とプライベートの番号を1台で管理できる
- 海外旅行時にも現地eSIMを追加するだけで便利
povo(0円)+ IIJmio 5GB(990円)の構成なら、月額990円で通信障害対策もできる2回線持ちが実現します。デュアルSIMは「上級者向け」のイメージがあるかもしれませんが、設定自体はそこまで難しくありません。格安SIMを上手に組み合わせて、自分だけの最適プランを作ってみてください。
まずは自分のスマホがデュアルSIMに対応しているかを確認するところから始めましょう。対応していれば、あとはeSIM対応の格安SIMに申し込むだけ。オンラインで完結するので、思い立ったその日にデュアルSIM環境を構築できます。
参考リンク:
- Apple デュアルSIMの使い方
- Google Pixel デュアルSIMの設定(support.google.com・サイト終了)
- 価格.com 格安SIM比較
※記事執筆時点での情報です。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。
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