大手キャリアには障がい者向けの割引サービスがありますが、格安SIMにも同様の割引はあるのでしょうか。結論から言うと、多くの格安SIMには専用の障がい者割引は用意されていません。しかし、格安SIM自体の料金が安いため、大手キャリアの割引後よりもお得になるケースがあります。
この記事では、大手キャリアの障がい者割引と格安SIMの料金を比較し、どちらを選ぶべきかを解説します。ご自身の利用状況に合わせた選び方のヒントにしてください。

🐕 ナビ助のおすすめ!
大手キャリアの障がい者割引サービス
まず、大手3キャリアの障がい者割引の内容を確認しましょう。
ドコモ「ハーティ割引」
身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・特定疾患医療受給者証などをお持ちの方が対象です。
- 各種手数料(新規契約・機種変更等)が無料
- 一部プランの月額料金が割引
- テキストメッセージの送信料が無料
ドコモのハーティ割引は長い歴史があり、障がいのある方への配慮が手厚いサービスです。店舗でのサポートも充実しており、手帳の確認から契約手続きまでスタッフが丁寧に対応してくれます。
au「スマイルハート割引」
障害者手帳などをお持ちの方が対象です。
- 基本使用料の割引
- 各種手数料の割引
- au国際電話サービスの通話料が50%割引
auショップでの手続きが可能で、筆談対応や手話対応の店舗もあります。バリアフリーへの取り組みが進んでいるキャリアです。
ソフトバンク「ハートフレンド割引」
身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方が対象です。
- 基本使用料等の割引
- 各種手数料の割引
- テレビ電話通信料、TVコール通信料の割引
大手キャリアの障がい者割引は、基本料金の割引だけでなく手数料の免除も含まれているのが特徴です。契約時のコスト面でもメリットがあります。
格安SIMには障がい者割引があるのか
記事執筆時点で、主要な格安SIM(LINEMO・楽天モバイル・IIJmio・mineo・NUROモバイルなど)には専用の障がい者割引は設けられていません。
ただし、格安SIMは元々の料金が安いため、大手キャリアの割引後の金額と比較しても格安SIMの方が安くなることが多いです。具体的にどのくらいの差があるのか、次のセクションで詳しく比較してみましょう。
料金比較の例
| 項目 | 大手キャリア(障がい者割引後) | 格安SIM(割引なし) |
|---|---|---|
| 月額(3GB程度) | 約3,000〜4,000円 | 約850〜1,078円 |
| 月額(20GB程度) | 約5,000〜6,000円 | 約1,390〜2,970円 |
| 年間(3GB) | 約36,000〜48,000円 | 約10,200〜12,936円 |
| 年間(20GB) | 約60,000〜72,000円 | 約16,680〜35,640円 |
※大手キャリアの障がい者割引は対象プランや適用条件によって割引額が異なります。詳細は各社に直接お問い合わせください。
月3GBの場合、格安SIMの方が年間で2万円〜3万円以上安くなる計算です。この差額は日々の生活費や通院費に充てることができます。

障がいのある方が格安SIMを選ぶときのポイント
サポート体制の充実度
店舗でのサポートが必要な場合は、ワイモバイルやUQモバイルがおすすめです。全国に店舗があり、対面でスタッフに相談できます。オンラインでの手続きが難しい場合にも安心です。
ワイモバイルの店舗ではバリアフリー対応を進めており、車椅子でもアクセスしやすい店舗が増えています。UQモバイルもauショップで手続きが可能なため、身近に店舗を見つけやすいでしょう。
通話オプションの選択
通院先への連絡や各種問い合わせなど、電話を使う機会が多い方は、かけ放題オプションのある格安SIMを選ぶのが良いでしょう。楽天モバイルならRakuten Linkアプリで通話無料、ahamoなら5分以内の通話が無料です。
福祉サービスや行政窓口への電話は待ち時間が長くなることもあるため、完全かけ放題オプションを付けておくと安心です。
データ容量の選び方
在宅時間が長い方で自宅にWi-Fiがあれば、少量プラン(3GB以下)で十分対応可能です。外出が多い方でも10GB程度あれば困ることはほとんどありません。通院時の待ち時間に動画を視聴する場合は、もう少し余裕を持たせると安心です。
支払い方法
口座振替に対応している格安SIMを選ぶと、クレジットカードがなくても契約可能です。ワイモバイル・UQモバイル・楽天モバイルは口座振替に対応しています。障がい者年金で生活されている方でも、銀行口座があれば契約手続きが行えます。
見守り機能やアクセシビリティ
スマートフォン自体のアクセシビリティ機能(画面読み上げ、文字の拡大、色の反転など)は、どの格安SIMを使っていても利用可能です。これらはスマホのOS(iOS・Android)の機能であり、SIMカードの種類には関係ありません。
大手キャリアの障がい者割引は、手帳の提示が必要です。割引の詳細や対象条件は各キャリアによって異なりますので、ショップまたはサポートセンターにお問い合わせください。
どちらを選ぶべき?判断のポイント
大手キャリアの障がい者割引がおすすめな方
- 店舗でのサポートを頻繁に利用したい方
- 家族全員が同じキャリアで家族割引も活用したい方
- 大容量プラン(20GB以上)を使いたい方
- 通話品質を重視する方
- 手帳の提示で手数料が免除になるメリットが大きい方
格安SIMがおすすめな方
- 月々のコストをできるだけ抑えたい方
- データ使用量が少ない方(3GB以下)
- LINEやメールが連絡手段のメインの方
- オンラインでの手続きに抵抗がない方
- 家族や支援者がサポートしてくれる環境がある方

🐕 ナビ助のおすすめ!
おすすめの格安SIMと特徴
ワイモバイル
店舗サポートがあり、障がいのある方でも安心して利用できる対面サービスが充実しています。シンプル3 Sプラン(5GB)は月額3,278円から。家族割引やおうち割光セットで割引も可能です。シンプルな料金体系で迷いにくいのもメリットです。
UQモバイル
au回線で安定した通信品質を提供。全国のauショップ・UQスポットで対面サポートが受けられます。トクトクプラン2は5GB以下で割引後月額1,628円からと、コスパも良好です。auの「スマイルハート割引」のような専用割引はありませんが、元々の料金が安いためトータルコストでお得になるケースが多いです。
楽天モバイル
Rakuten Linkアプリで通話無料、3GBまで月額1,078円とコスパに優れています。楽天モバイルショップも全国に展開中で、対面での手続きも可能です。通院先への電話や福祉サービスへの問い合わせも通話料を気にせず行えます。
LINEMO
3GBまで月額990円と非常にリーズナブルです。LINEギガフリーでLINEの通信が無料なので、家族や支援者とのLINE連絡がメインの方におすすめです。オンライン専用のため店舗サポートはありませんが、LINEからの問い合わせに対応しています。
よくある質問(Q&A)
Q. 障がい者手帳のコピーだけで割引は受けられる?
A. 大手キャリアの障がい者割引は原則として手帳の原本の提示が必要です。詳しい手続き方法は各キャリアの窓口にお問い合わせください。
Q. 格安SIMに乗り換えたら、今の電話番号は変わる?
A. MNP(携帯電話番号ポータビリティ)を利用すれば、今の電話番号をそのまま引き継げます。通院先や福祉サービスに登録してある番号もそのまま使えるので安心です。
Q. 代理人が契約手続きを行うことはできる?
A. 多くのキャリア・格安SIMでは、委任状と代理人の本人確認書類があれば代理人による契約が可能です。家族やヘルパーの方が代わりに手続きを行うこともできます。
Q. 視覚障がいがあってもスマホは使える?
A. iPhoneの「VoiceOver」やAndroidの「TalkBack」といった画面読み上げ機能を使えば、視覚障がいのある方でもスマホを操作できます。これらはスマホ本体の機能なので、どの格安SIMでも利用可能です。
Q. 聴覚障がいの場合、電話以外の連絡手段は?
A. LINEやメール、ビデオ通話(手話対応)など、テキストや映像を使った連絡手段が充実しています。格安SIMでもこれらのアプリは問題なく利用できます。
まとめ
格安SIMに専用の障がい者割引はないものの、元々の料金が安いため大手キャリアの割引後と同等かそれ以下で利用できるケースが多くあります。
対面サポートが必要ならワイモバイルやUQモバイル、コスト重視なら楽天モバイルやIIJmioがおすすめです。ご自身の利用状況とサポートの必要度を考慮して、ベストな選択をしてください。
各サービスの最新料金やキャンペーン情報は変更される場合があります。契約前には必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。
参考リンク:総務省 電気通信消費者情報コーナー、厚生労働省 障害者福祉
🐕 ナビ助のおすすめ!


